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適当に自己満で 文章力が無いので不快にするかもしれません

蹴りたい背中を読んだ

土日の自分はアニメを見ていた
涼宮ハルヒの憂鬱」 何回も見ているが長門有希は相変わらず可愛らしい。 彼女の何が可愛いかと言うと感情を表現するのが苦手で主人公キョンにデレデレなところだ。


そして最終話、普段は堅そうなSF本(ダン・シモンズやら)を読んでいるのになんと恋愛純文学を読んでいる 「蹴りたい背中」という題名らしい。鈍感なキョンに対するアピールなのか
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そんな訳で「蹴りたい背中」を読んでみた。
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図書館でその場でだらだらと2時間くらいでスラスラ読めた。

・あらすじ

高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な2人の関係のゆくえは……。世代を超えて多くの読者の共感をよんだ第130回芥川賞受賞作。


簡単に言うと高校デビューに失敗した孤独な女の子"ハツ"がアイドルオタクの"にな川"に惹かれるお話
高校生の繊細で多感な思春期に友達グループやら部活やら学校生活を通しながら"にな川"に惹かれていくそんなお話

・感想
主人公"ハツ"がほんとうに可哀想だった。中学生時代の取り繕って友人と話していた自分を馬鹿な私と後悔していたり、 同級生にキツい事を言われたり 、クラスメイトと自分を比べて小馬鹿にし クラスメイトをと自分を比べて「私はあなたたちとは違う」と達観したり、 色々とチクリと来る
余り物同士のにな川にクラスメイトを幼稚と話す場面も辛かった

肝心の恋愛部分 恋愛と言っても好きになる手前のなんとも言えないもどかしい部分は読んでいて淡い気持ちになった。

“この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい”

鈍感な"にな川"の背中を蹴りたい感情 、オリちゃんに夢中で周りに無頓智なにな川の背中を蹴りたい感情、 似ているようで似ていないやるせなさが産んだサディスティックな感情を少し理解できてしまう自分が恐ろしい 。
リアルな人間関係の高校生の痛いあの感じ、 恋と気付く前のなんとも言えない感情 、思春期の多感な時期を上手く書いていて読み終えたあとも物悲しくなる。